しきなみ短歌会仙南法人支苑 第39回歌会
【最高点歌】
賞味期限気にせず買いしがお土産に渡せず結局急いで食べた
石黒 克子
【高点歌】
あの頃はストレス発散できたのに溜まってきたよ私のおなか
渡部 竜二
あちこちで草刈り機の音聞こえくるそばを通って香り楽しむ
渡邉 美紀子
締切りを急かされてるのにのんびりと売れっ子作家と勘違いなり
石黒 文夫
【結果】
「火の用心」と拍子木叩くと返事来る母と歩いた当番の夜
野﨑 とね子
やれやれと同時に言いしが老い二人孫の形の空洞抱く
相澤 郁子
子の結婚我が時父は猛反対今なら共に喜んだろうに
青野 宏光
「涼しいと暑いが混ざってる」夏空に嬉しく話すあんなは五才
髙橋 慶一
曇天にサーフィンをする人もあり波間の跳躍眩しくながむ
苫米地 圭
年一度痛みに耐えての検診に恐る恐るのマンモグラフィ
長尾 宏美
青がえる知恵を使ってダイブする狙い定めてメッシュの靴に
菅原 さち子
手術する孫が頭をなでくれて励ますつもりが元気をもらう
三戸部 志信
【今月の学び】
できるだけ名詞は一番下に置かない。
動詞で終わる方が動きが出て良い。
※写真撮影時のみマスクを外しました。