しきなみ短歌会仙南法人支苑 第41回歌会
【最高点歌】
早朝の宿から見える山々が疲れた心を包んでくれる
三戸部 志信
【高点歌】
恒例の我が家の祭りスイカ割りほおばる児らの満面笑顔
石黒 文夫
家に着き窓から漏れる妻の声幸せはただすぐそこにある
髙橋 慶一
今月は何も感じず生きたのか詠草締め日にテーマを探す
青野 宏光
晩酌の当てなる蟹に気を取られビールの泡のいつしかに消ゆ
相澤 郁子
青信号渡りきったら直ぐ赤に車の音に歳を感じる
渡邉 美紀子
【結果】
好きだったお絵書きの記憶よみがえりこれからトライ楽しみ増やす
野﨑 とね子
喉痛い節々痛い熱が出た完全コロナやっぱりコロナ
菅原 さち子
部屋そうじ陰に落ちてた写真見て夫とのダンスに思いがふくらむ
石黒 克子
いつの間に伊予柑の隣にキノコ生えどこから来たのと問いかけてみた
渡部 竜二
親も子も己が末期の水とれず求むる幸は途に在るらし
佐藤 希樹
家業だと父から言われしかたなく働く我を喜ぶ祖父母
南城 與志彦
目に見える余裕がないと責め心もっと賢く小規模経営
結城 礼子
秋晴れに二十五歳をおめでとう用事がなくても帰っておいでね
長尾 宏美
平凡な日常日々の生活に話す言葉が夢ひとつなし
伊藤 吉一
週末の気になる台風今どこに朝な夕なにスマホに見入る
橋本 誠一
※写真撮影時のみマスクを外しました。