しきなみ短歌会仙南法人支苑 第18回歌会
【最高点歌】
夜明け前静かに沈む十五夜にお疲れ様と手を合わせたよ
三戸部 志信
じんわりと秋の日差しのありがたさ両手に感じて窓辺楽しむ
苫米地 圭
【高点歌】
草むしり夏の大汗嘘のよう秋空高くモクセイ香る
青野 宏光
いつの日も季節巡れば目に浮かぶあなたを詠うしきなみの夕べ
橋本 誠一
ありがとうボランティアで繋がるは熱い友情と筋肉痛も
青木 宣幸
【結果】
秋の菜を蒔くためトマトを引き抜けば青い香りが四方に走る
相澤 郁子
すっきりと枝払われて木々たちはサラサラサラと喜びうたう
佐々木 裕子
久々の友との食事に店選び悩んだ甲斐あり喜びくれて
長尾 宏美
鳥たちが美味しそうに新米をついばむ刈田我らより先に
野﨑 とね子
緑木の間に顔出すピンクバラ私ここよとアピールしてる
石黒 克子
朝起きを物にしたぞと一月前秋が深まり自信いずこへ
小原 健一
あのままで気力に負けた我が人生努力重ねて今もイキイキ
石黒 文夫
いつの間にか迷い入りしコオロギを「また鳴いてね」と庭へと放す
渡邊 美紀子
砂遊び赤くかじかむ秋の日の小さなその手紅葉のような
結城 礼子
川の字で家族就寝目覚めればジグザク飛行の戦闘機
伊藤 秀樹