しきなみ短歌会仙南法人支苑 第22回歌会
【最高点歌】
煮物持ち杖つきながら我が家まで母の想いは心に染みる
伊藤 秀樹
【高点歌】
白鳥が隊列組んで北帰行別れの声で春に近づく
渡邉 美紀子
恵方巻南南東に顔そろえ孫と食べれば福がまいこむ
石黒 克子
乙女らが家庭科検定一級で縫いし着物をまぶしく並ぶ
苫米地 圭
毎年の楽しみだったバレンタイン今年もあった義理チョコ一つ
石黒 文夫
寒空にオレンジ色の日が昇る今日の始まり笑顔の挑戦
三戸部 志信
【結果】
誕生日スマホの中から参加する主賓を前に頂くケーキ
小原 健一
妻と聞く検査結果は異状なし母へも電話一刻も早く
橋本 誠一
お雛様今年も出たよ箱の中詩を奏でる笑顔がみえる
結城 玲子
きっかけはあの日の夜の回し飲みひとつのビールで間接キッス
小玉 千鶴
空清機そばでおならし動き出す高出力に妻と爆笑
高橋 慶一
歩数計健康人は一万歩せいぜい千歩の我には不要
青野 宏光
震災ですべてが変化これからの十年信じる幸せの道
渡部 竜二
地震後に「苦難福門」と言いながら片づけをするすばらしき仲間
野﨑 とね子
残雪の庭に咲きたるスノードロップ希望の灯り我に寄り添う
佐々木 裕子
一人鍋気づけばいつも作り過ぎ最後の楽しみシメまでいけず
長尾 宏美
湯たんぽに足が触れれば杳き日の母に抱かれ眠りし記憶
相澤 郁子
※写真撮影時のみマスクを外しました。