しきなみ短歌会仙南法人支苑 第24回歌会
【最高点歌】
大嫌いで大好きだった父を詠めば「愛されていたね」と友のコメント
野﨑 とね子
【高点歌】
暖かい春の日差しに薄着する日暮れのくしゃみに後悔つのる
渡邉 美紀子
何思う父の気ちは知れずとも弱りし手から温もり伝わる
長尾 宏美
帰宅後に起きていてくれ願いこめ癒し求めに寝室のぞく
青木 宣幸
あどけない孫の笑顔にほっこりと痛み忘れて心がなごむ
石黒 克子
つくしんぼ頭並べて背比べ朝の散歩土手一面に
三戸部 志信
もう駄目かそれでも上を向く君に成果来りて涙腺ゆるむ
小原 健一
【結果】
砂浜であいあい傘を描く二人このまま時が止まってほしい
小玉 千鶴
夫の喜寿祝うリモート音楽会ピアノと歌と太鼓が弾む
相澤 郁子
物言わずおしぼり飛ばす驚いて隣で泣く子はたと泣きやむ
結城 礼子
春風にからすのえんどう揺れている心を決めて草引き開始
佐々木 裕子
毎月のたった一度の木曜日おやつ楽しみ我が短歌会
髙橋 慶一
いにしえの善光寺の仲見世に軒を連ねる老舗とスタバ
青野 宏光
やわらかく緑に染まる里山に縮かむ心もふわりのびゆく
苫米地 圭
甲子園采配降るうテレビ前うんちく語り妻は呆れる
伊藤 秀樹
名優を偲びて春の富良野には花を手向ける人波絶えず
橋本 誠一
水無月に喜寿をむかえる喜びで希望をかなえる良い年願う
石黒 文夫
※写真撮影時のみマスクを外しました。