しきなみ短歌会仙南法人支苑 第30回歌会
【最高点歌】
電車でデビュー改札口で待つ我に駆け寄る孫を強く抱きしむ
渡邉 美紀子
【高点歌】
突然に手ぶらで母を訪ねれば帰り土産は煮物漬物
青野 宏光
早朝の庭にて鳴くはひよどりか冬の訪れストーブの匂い
苫米地 圭
ジム通い家族に迷惑かけぬため体鍛えて生涯現役
石黒 克子
いよいよだ薬にアイスを買い込んで緊張走る二度目の接種
橋本 誠一
里いもとすすきと団子並べれば家族を照らす十五の月
三戸部 志信
【結果】
誰しもが色んな人の手をかりて日々を過ごしていたのだなぁ
菅原 さち子
マスク紐ゴムが伸び切り使用不可コロナの長さ改め感じる
伊藤 秀樹
故郷から戻り街並み見て気付く安堵する我ここが家なり
長尾 宏美
花びらのくずれたのちの薔薇のしべ深紅の香りを立たせて止まず
相澤 郁子
ピラカンサのまっ赤な粒らみ枝しなりゾクッとするほど見事なデッサン
野﨑 とね子
嫁が言う飲み会多くかぜをひく皮肉たっぷりと言わんばかりに
結城 礼子
登りよし頂きもよし栗駒のゴール間際に半時の塗炭
佐藤 希樹
快晴のドライブ中に話す時妻の理解も秋も深まる
高橋 慶一
毎日の痛みやわらぎ嬉しさで尽くしてくれた妻への感謝
石黒 文夫
はげましあいみんなで登った山頂の集合写真は私の宝
小原 健一
ホテル原田にて
※写真撮影時のみマスクを外しました。