しきなみ短歌会仙南法人支苑 第31回歌会
【最高点歌】
バックして当ててしまった庭先でおもちゃの車で孫が真似する
三戸部 志信
【高点歌】
焼いもを枯葉集めて落葉焚き今は出来ない昔を懐かしむ
石黒 文夫
庭に生る熟したあけびを仏壇へ供えて秋の味わい届ける
渡邉 美紀子
整形科リハビリ室は社交の場聞こえる話にプッとふき出す
石黒 克子
息子住む一人暮らしの部屋訪ね予想通りと妻ほくそ笑む
橋本 誠一
始まりはたった七人不安増す私の司会だ皆早く来て
高橋 慶一
【結果】
手術室BGMより穏やかな主治医の声ふしぎに落ちつく
結城 礼子
霜月の夜明け間近の東の曙色に寒さ忘れる
小原 健一
雪近し夫の行く道思いやる年重なりて静かなよの仲
苫米地 圭
コロナ禍で今年も延びたクラス会皆元気で必ず会おう
青野 宏光
ありふれた家並みの続くこの町もきっと誰かが恋うる故郷
相澤 郁子
朝日ってなんて心を引き付ける元気みなぎり今日も笑顔
菅原 さち子
ドア前に野菜と共にチョコレート寂しい想い互いに感じる
伊藤 秀樹
初めての秋空歌会は気持ち良く心晴れやか大らかに歌う
野﨑 とね子
自粛明け挨拶代わりに「太ったね」何とかせねばと気を引き締める
長尾 宏美
「合わないと」レシート並べて小遣い日下手な弁明団欒の具に
佐藤 希樹
※写真撮影時のみマスクを外しました。