しきなみ短歌会仙南法人支苑 第34回歌会
【最高点歌】
氷の張る池に小さく芽を出してセリは光の春を見上げる
相澤 郁子
【高点歌】
肌触れる朝の空気もやわらかくスズメ知らせる春の訪れ
小原 健一
許せれば解決だよと諭されて親を許せぬ自分に呻く
佐藤 希樹
稲わらのロールコロコロ並ぶ田はアートのようで楽しい景色
野﨑 とね子
お年玉に娘の招待温泉へいつもと違うぬくもり感じる
石黒 克子
十五分料理が来るのを待つ間スマホ閉じて一首歌を詠む
長尾 宏美
【結果】
一晩に積った雪が朝日浴び桜咲いたか冬景色なり
三戸部 志信
女性を照らす東横イン働きは千手観音の手のごとく
結城 礼子
年の瀬に今年も届いたシクラメンまだ五分咲きも香りたちこめる
橋本 誠一
雪溶けて勢いよく顔を出す青々とした雑草は強し
渡邉 美紀子
若い頃お菓子とみかん山にしてコタツに寝転び紅白観戦
石黒 文夫
何事もやってみなけりゃ分からない知恵をしぼって挑戦する
菅原 さち子
毎朝の雪かき必須の窓の外深呼吸で長靴を履く
青野 宏光
春浅き里山見れば何となくやわらぐ想い胸に溢れる
苫米地 圭
今回は、前日夜に発生した地震の影響を考慮して、安全と各家庭の事情を最優先とすべく歌会を中止といたしました。